#009 ぎー太

2018年8月。と少しさかのぼりますが、お仕事で家族写真を撮らせていただいた夏子さんのお宅にいたぎー太君。

近くの公園で撮影を終え、折角なのでご自宅でもという流れになりお邪魔したところ、ひょっこりとのぞくかわいい姿が。

どの子も恒例、クンクンカメラカバンチェック!

「ぎー太、ものすごく人見知りなのにめずらしい!」


お!私が猫を飼っているからかな?とギー太くんの様子もうかがいつつ、ご家族のお写真を撮らせていただいていました。

そしてこちらも恒例の?ひとみしり猫さんのキッチンへ避難!(笑)

「母が大学生の頃東京で一人暮らしをしていた時に、白黒の猫を拾ってアパートで暮らしていたという話を幼い頃から聞いていて、昔からずっと猫との暮らしに憧れていました。」

「ぎー太と出会ったのは、私が名古屋に転勤した時です。その頃は、保護猫のことや里親の事など何も知らず、一緒に暮らす生きものと出会う場所はペットショップしかないのだと思っていました。ショップに立ち寄って、一番最初に見た猫が生後3ヶ月のぎーたでした。ずっと憧れてたけど、ねこに触るのは初めてで、
生まれて100日くらいなのにひとりでガラスの中にいる事がちょっとショックでその日のうちに連れて帰りました。」

生後100日でケースの中にいる姿にショックを受けその日のうちに連れて帰ったという夏子さん。ですが、

「大阪にいる彼氏(今の旦那)に事後報告をすると、相談もせず決めてしまうのはひどい、猫を一緒に暮らす相手としてちゃんと覚悟持っているのかと叱られました。」

「そう言って彼はすぐに新幹線に乗って、ぎー太に会いに来てくれました。名付け親も旦那です。ぎー太に会った途端、旦那もぎー太の事が大好きになって、不思議と人見知りなぎー太は旦那には最初から懐いていました。」

撮影の日も、優しいご主人だな~。と思っていたのですが、とても真剣に猫を飼うことについて考えてくださっていたのがわかります。お会いした日も、夏子さんもご主人も無理にぎー太君を抱っこしたりしないんです。(我が家はたまに無理矢理抱っこします。汗)

撮影していると、ひょっこり出て来てくれたぎー太くん。

かくれんぼしつつも撮らせてくれるぎー太くん。

超絶かわいいぎー太くんをたっぷりご覧ください!

ほへー。かわいいー。

「そんな訳でぎーたは、某大型スーパーのペットショップ出身者で、書類を見ると福岡で生まれたようです。福岡→名古屋→兵庫と、ニンゲンの都合であちこちに連れ回されて、でも今の場所で幸せに思っていてほしいし、ぎーたの為にも家買ったから、もう好きに噛んだり引っ掻いたりしてくれーと話してます・笑」

と話してくださる夏子さんご家族。
ぎー太くんはとてもやさしいご夫妻の元に来ることになり、ニンゲンの妹とも仲良く暮らしているみたいです。

夏子さん、ご主人、ぎー太くん、そして妹のメイちゃん、NECOTOプロジェクトへのご紹介へのご快諾ありがとうございました!
夏子さんのように、

「一緒に暮らす生きものと出会う場所はペットショップしかないのだと思っていました 。」

というお話にははっとさせられます。
ぎー太くんと暮らすことで保護猫や里親の事を知るようになったお二人。それからは近所の保護猫カフェに出かけたり、募金をしたりされているそうです。

「意欲的に何かできているわけではないのですが、寺田さんのような方々の活動は、とっても賛成ですし、応援したいです!一方で、ぎー太のようにペットショップの子たちは、どうなっていくんだろうと、そっちもまた不安なことです。」

と話されます。そうなんですよね。悪質なショップばかりではないことはわかりますが、前回ご紹介のロットさんも猫の販売価格が下がった時に、このままではどうなってしまうのだろうとアイル君をお迎えになり、夏子さんも小さな子猫がショーケースの中に一人入っていることにショックを受けお迎えしています。
私たちは無意識のうちに、生体販売に対する疑問のようなものを持っているのかもしれないなと、ペットショップ出身の猫を撮影させていただくことで気が付きました。

夏子さんはこうおっしゃっています。

「目の前のぎーたや、まわりの子たちを大切していかなくちゃと思います。」

本当にそう思います。保護活動はなかなかできずとも、そういった思いが少しずつ世の中を変えていくのかもしれません。

【NECOTOデータ】
2018年8月撮影  兵庫県 人3+猫1
ぎー太:♂2015年7月生まれ
性格:臆病な内弁慶
いつものご飯:ダイエット用カリカリ
好きなおやつ:ちゅーる
好きなおもちゃ:妹メイのおもちゃ(最近は折り紙とクレヨン)
定位置:窓際のねこ鍋の中か旦那のベッド
猫砂:木製チップ、ヒノキ系がお好き
※妹メイ(ニンゲン2017年5月生まれ)