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吹きガラス復帰しました

11月から吹きガラス復帰しました。3年ぶりだったのでまずガラスが巻けるのか不安でしたがなんとかなりました。しばらくは背の低いグラスで練習をしたいと思っています。そばちょこくらいのグラス、長いものより難しいんですよね。
時間が空いてしまった事でまた違った向き合い方ができそうな気がしています。
先日グローリーホールでガラスを暖めている時に工房に指していた光がすごく綺麗で見惚れてしまいました。久しぶりに光と影を美しいなと感じた瞬間でした。そういった時間があるから生きていられるような気がします。

自宅を改装しました。

スタジオを6月末で一旦引き上げまして、自宅を改装しました。
床壁天井を白くしてとりあえず撮影ができるように。猫のはなの闘病と共にスタートしたスタジオオープンでした。闘病の末はなちゃんは4月15日に満11歳で亡くなりました。しずくは初めて1匹での冬を迎えます。柱に貼ってあるマスキングテープは爪研ぎに乗ってお座りしているはなちゃんの頭の高さです。まさか亡くなるとは思っていなかったので、今も爪研ぎとマステはそのままにしています。
スタジオは一旦引き上げまして出張撮影をメインにしておりますが、新しい場所は広範囲で探しています。西宮、神戸、芦屋、宝塚、明石あたりまで。うん、広範囲。
良い場所が見つかればまた場所を持ちたいと思います。

写真スタジオ「佳日寫眞帖」オープンして3か月が過ぎました。

2021年3月31日に写真スタジオ佳日寫眞帖をオープンして3か月が過ぎました。
オープン前、3月頭に飼い猫の「はな」に大きな病気が見つかり、猫の病院・主治医を変え、5月頭には緊急手術となり、4ヵ月が過ぎた今もはっきりとした病気の原因は分かりませんが、病院の先生方のおかげでかなり元気になってきました。オープン準備、オープン、撮影イベントとあっという間に過ぎた日々でした。
猫の容態が落ち着いてきたところで、ご近所へのポスティングを始めたり、やっとスタジオに本腰を入れて行けそうです。

スタジオが入っている建物は昭和50年代に建てられた洋館で、とても趣のある建築です。
木々に囲まれひっそりと佇む隠れ家のような場所になります。

色々と試行錯誤しながら地域の皆様に愛されるような場所にしたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

【 BOOK FAIR in KOBE 】に参加させていただきます。

【 BOOK FAIR in KOBE 】 本日から3日間写真集「熱と空気」こちらのイベントに参加させていただきます!
去年の台湾(写真集だけが台湾にいった。私も行きたい。)以来のイベント出展となります。
先ほど搬入してまいりました!力作揃い!といった感じです。
場所 Gallery Space sen (最寄駅:JR神戸駅・高速神戸駅11番出口からすぐ!)
日時
3/12(金)16:00〜19:00
3/13(土)13:00〜20:00
3/14(日)13:00〜18:00

写真集「熱と空気」お取扱店が増えました。

昨年の10月から神戸にありますテノナル工藝百職さんにて写真集「熱と空気」をお取り扱いいただいております。

Instagramにてとても素敵にご紹介くださいました。また箔押しの表紙の部分などもカッコよく撮影してくださりとてもうれしいです。手しごと、暮らしの道具を扱っておられるテノナル工藝百職さんにお取り扱いいただけて幸せです。
少し吹きガラスの作品も置いていただいております。神戸にお越しの際には是非のぞいてみてください。

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます!2020年は忍耐の1年となりました。
2021年は楽しいことがたくさんありますように。小さな幸せをたくさん写真におさめていきたいと思います!今年もどうぞ宜しくお願いします!

写真集「熱と空気」紹介動画

去年10月に制作しました写真集「熱と空気」の紹介動画を作成しました。去年の今頃は写真集制作の追い込み時期だったように思います。
本来なら今年は東京で個展を開催したり、写真集を持っていろいろなところに行きたかったのですが新型コロナの影響により自粛しています。
落ち込んでばかりもいられず、写真教室はオンライン化をしてみたり、BASEを立ち上げてみたり、飼い猫の様子をアップするYouTubeを開設したりしていました。
動画については「音楽」をどこからどう持ってこようとか、編集ソフトを購入するのかどうかとか、購入してもさわらないんじゃとかいろいろ悩んでいたのですが、始めてみるとYouTubeの中で使用OKな音楽がたくさんあるし、何より飼い猫の記録を残すのが楽しくなってきました。無理のない範囲でUPして行こうと思っています。
また動画ソフトを触り始めた事で停滞している写真集の紹介もまずは動画でできればと思い、制作しました。
BASEからお買い求めいただけますので、どうぞよろしくお願いします。

ほんの少しの差

ヒビが入ったペーパーウエイト。これはガラスを巻いてまだ熱いうちに水につけたらできるヒビ。

水につける時間が短いとヒビにはならなくて、水の跡みたいなものが残ります。

この水につける時間っていうのが体感で言うと1秒から2秒程度。ほんの少しの差でヒビが入る。
長くつけていると割れてしまいます。

こちらはガラスの破片を巻き付けてペーパーウエイトにしたもの。大きさの違いや熱の具合によって伸び方なんかも変わります。
吹きガラスの魅力の一つが熱く溶けたガラスを扱うところにあり、オレンジ色の塊が温度によって色や形を変えていく様子は私にとって何物にも代えがたい魅力があります。
溶けたガラスはなかなか思い通りにならず、扱いが難しいけれど、思うような形になったり、または思いがけない結果を生み出すことがあって引き込まれます。

年数を重ねていくと思いがけない結果というのを得る機会が減ってしまうような気がしますが、そこを予測、コントロールしながら魅力的な塊を作り出せたらいいなと思っています。

その現象をどうとらえるか

ひとつひとつ手作業で制作する吹きガラスの作品については、気泡や脈理(みゃくり)とよばれる筋のようなものが入ることがあります。この写真は竿を付け替える際に少し欠けたガラスがくっついてしまったもの。

ポンテ竿に付け替えているところ。(写真集「熱と空気」より

こちらは気泡。

真ん中あたりについている筋のようなものはジャックと呼ばれるガラスの形を整える道具を使った際についたもの。

こちらがジャック。(写真集「熱と空気」より

気泡が入って色が抜けてしまったもの。

こういった現象は工業製品だったり、納品先によっては不良品としてはじかれてしまうものです。
筋や気泡が入っってしまったものは売り物にはならない。

吹きガラスを始めた当初は私の技量などまだまだで、いつか個展とか開いてみたいとは思いつつなかなかそう思えるまでに至りませんでした。
何度かイベントなどで販売させていただいた時に私がダメだと思っていた部分
「気泡」「ゆがみ」「同じ大きさではない」
そういったところを愛でてくださる人が多いことに気が付きました。

「この子とこの子を並べるとかわいい。」とか、「このぽってりとした感じがまたいい。」とか。

同じものを作れほうがもちろん技術的には良いのですが、それなら工業製品の方がいいのかもしれません。
同じ大きさ、同じ形を作れるというのは本当に難しく、技術的には目標のひとつではありますが、ひとつひとつ個性がある物も良いのかもしれません。

吹きガラスの作品がどのような場所で生み出されるのか、どのような道具を使うのか、グラスの制作過程、窯替え、ガラスの美しさなどをまとめた写真集「熱と空気」。
この写真集を作るにあたり、吹きガラス工房GGGの皆様には撮影協力だけでなく、文章なども見ていただきました。
またデザインをお願いしましたタカギトオルさんにもデザインだけでなく、文章から現像、セレクトまで長期にわたりアドバイスを頂きました。
印刷に関しては当初ネット印刷を考えていたところ、色の出方など納得できないものがあり、友人に紹介していただいて京都の修美社さんにお願いできることになりました。短い期間の中で個展に間に合わせていただき、また箔押しなどもご提案いただき、より良い作品集になったと思います。たくさん人の力をお借りしてできた写真集。
たくさんの方に見ていただきたい作品集です。

新型コロナウイルスの影響により、写真展は来年以降にどこかで開きたいと考えています。
また吹きガラスの制作も今のところお休みしていますが秋には復活したいなと思っています。