プロとかアマチュアとか趣味とか肩書とか。

そもそも写真をはじめたきっかけのひとつが吹きガラスの存在です。
どうすればガラスを魅力的に写すことができるのか?日々考えながら、知識のないままEOSKissで撮影をしてた。毎回毎回、作るたびに撮ってました。
そして猫を迎えて、猫の美しさを写真におさめたくて小さな写真教室に通い、写真を仕事にしようと思い今に至ります。

吹きガラスとの出会いはフリーランスになった30代前半。衝撃的で、吹きガラスで食べていける方法も何度も模索しましたがそれはどう考えても自分には無理で、でもずっと作り続けたいと思っています。

現在の私と言えば、写真だけでも食べていけるほどのお仕事があるわけでもなく、建築パースの仕事と過去の自分たちに助けられて生きています。

すべての事がプロフェッショナルと言えるのか?と自問自答の日々で、さすがにパースはプロと言い切れる。それは何でかと言えば、最後まで責任をもって仕事をこなせるという自信があるからかもしれない。私にとってキャパオーバーであれば、他の人を紹介することもあるし、いろんな選択肢を提示できるからなのかもしれない。

そういう視点で言うと、撮影に関してももう自信を持っても良いと思う。

お金を頂くからプロという線引きもあるけれど、なんかそれも違うような気がしてる。

日本語っていうのは難しくて、カメラマンひとつとっても
・カメラマン
・写真家
・フォトグラファー
・写真作家
などなど。どれも自分に当てはまらない気がしてる。

吹きガラスをとってみても「作家」なのかというと作家ではないかもしれないし、「趣味」っていうのもなんか違う。吹きガラスも私にとっては趣味という言葉には収まりきらない。でも作家というのは作家さんに対して失礼というかおこがましいというか。なにに引け目を感じているのかっていうと、作家と呼ばれる人は日々制作をしているイメージがあって、私のように週に1回(今は月に2回)程度の人が使う言葉じゃない。

パースに関していうと「パース屋」っていうのがいちばんしっくり来ているんだけど、名刺にパース屋って書くこともできないので「建築CGレンダラー」とか「アーキテクトレンダラー」とかいろんな肩書がある。私は「建築プレゼンテーション支援」って書いてる。パースだけじゃなくて写真の加工や提案書作成のお手伝いもすることがあるから。

経理事務にしても日商簿記3級を持っていて経理事務経験が5年あるけど、「経費」に関して仕事をしていただけで、自分たちの青色申告くらいしかできない。

最近イラストを再開したオットに「イラスト」だっけ「スケッチ」だっけ?って聞くと「どっちでもええねん」と答えが返ってきて、なんかそれはそれで潔いというか、自分にはない考え方を聞くことができるので面白い。

吹きガラスのきほんはタンブラーなのかなとコップばかり吹いていた。飽きない?って言われるけど飽きない。

空気を入れてみたり

型に入れてみたり

ねじってみたり

底をためてみたり。

重曹で泡を入れてみたり。

透明が好きでいろいろ試してる。

今はこの感じを作っていたけどなかなかうまくいかないので一旦保留。

たぶん福岡にいたころ奇跡的に上手に作れたワイングラス。

今年に入って写真の師匠のお誘いでマーケットのようなものに吹きガラスの作品をもって出店させていただくことがあって、たくさんの方が買ってくださってとてもうれしくて、どんどん作りたくなっている。
今まで作ってきたものを見直す機会ができたおかげでグラスなんかと共にいろんなことを思い出す。

プロとかアマチュアとか趣味とか肩書とか。そんなのはどうでもよくて何ができてそれがどう人の役に立つのかが大事なのかなと思ったり。

いっそ肩書なんて概念を無くしてしまえば楽になる人がいっぱいいるのかもしれない。