大阪で一人暮らしをしていた私の元に、妹から一本のメールが届いた。
「子猫を拾ったので、誰か飼い主になってくれる人はいない？」
添付されていた子猫の写真がとても可愛くて、私はその日の内に実家に帰った。
友人の一人が飼いたがっている旨を伝えると、家族一同、子猫のあまりの可愛さにやられてしまい自分たちで飼うことに決めたという。
遠くからこちらを警戒しているのはあいちゃん。
2003年10月。両親が出先から帰ってくると自宅の駐車場付近を一匹の子猫がウロウロしていたそう。車に轢かれるといけないので捕まえようとするが側溝に入り込んで出てこなくなってしまい、諦める。
夜になると子猫は階段を上って玄関先や庭で鳴いていたが、暗いのでどこにいるのか分からないのと当時、雄の老猫とフェレットを飼っていたのでむやみに動物を家に入れられず、気にはなりながらも、その内どこかに行くだろうと放っておいた。
翌日は朝から雨で庭から子猫の姿はなくなっていたが、午後になって帰ってきた弟が道路脇の排水溝の中から猫の声がすると言うので母が見に行くと、排水溝の雨水の流れの中に昨日の子猫がうずくまっていたそう。鰹節でおびきよせて捕まえたが水に濡れて弱っていたので、とりあえず家に連れ帰った。
「愛らしい。大きな目（eye）が印象的」ということで“あいちゃん”と命名されました。片手に乗るほど小さかったあいちゃんもすくすく育ち、おじいちゃん猫のピッチとフェレットのハナとも付かず離れずの距離感で平和に過ごし、16才になりました。
あいちゃんはとても人見知りさんで、いつも2階がお気に入りの場所なんだそうです。何度も1階に連れて来てくださったんですけど、どぴゅーん！と逃げてしまいます。しっぽがぼわっと太くなって、私が怖かったんだと思います。
猫と言っても性格はいろいろで、フレンドリーな子もいれば、あいちゃんのようになかなか顔を見せてくれない子もいます。
でもこれがまた、飼い主としては家族にしか懐いていないっていうかわいさがあるんですよねー。
あいちゃんの写真はあんまり撮れませんでしたが、猫の置物があちらこちらにありました。リサラーソンの猫の置物は我が家にも少し小さいものがあって、テンションが上がってしまいました。
お母さんが出先から戻ってこられて、フルーツをいただいてしまいました！猫の撮影をさせて頂きにお伺いしたのに、いろいろとお話を聞いていただいたりして、なんとお仕事もいただいてしまい、うれしい時間となりました。
おばあちゃんになっても相変わらず可愛くて毎日「世界で一番可愛いよ」と話しかけています。
あいちゃん、驚かせてごめんね。ありがとねー。
【NECOTOデータ】
2019年5月撮影 人3+猫1
あいちゃん♀
生年月日：2003年秋生まれ（推定）
性格：人見知りだけど、家族に対しては甘えん坊
いつものごはん： ドライフード→モンプチのカリカリ
ウェットフード→その時々のお気に入りで、水分多めの物。 （モンプチ、シーバ、ミャウミャウetc）
好きなおやつ：チュールのマグロ味、かつお節
好きなおもちゃ：最近はあまり遊ばないけど、猫じゃらし系が好き
定位置： 基本は2階の部屋の誰かのベッドの上。季節によって違う。日当たり加減で移動する
猫砂：鉱物系