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写真集「熱と空気」

私自身の制作場所でもである吹きガラス工房を撮影しました。
カメラという道具を使って時間を写し取る「写真」。直接触ることのできない熱いガラスの塊を扱う「吹きガラス」。
私にとってこの2つはとても良く似ているもので、そんな思いを「熱と空気」にまとめました。
吹きガラス作家が普段どのような場所でどのような道具を使って作品を作りあげていくのか、制作風景を通してものづくりに興味を持っていただけると嬉しいです。

個展スタート

いよいよ明日というか今日10/22から大阪は江戸堀にありますCalo Bookshop and Cafe さんにて個展が始まります。
2007年からはじめた吹きガラスとも10年を超えるお付き合いとなり、同じく10年以上お世話になっております吹きガラス工房 GGG Glass Blowing Studio さんのご協力のもと、工房で撮影をさせていただきました。
写真表現大学 というところで写真を学んでいた時の卒業制作で「ものづくり」というシリーズを撮りたいなと思いたち、その頃から度々撮影をさせていただいていました。
私はどうやら日常の中にある美しさや、働く人の姿が好きで、特に自らの手でなにかを生み出す作家さんや職人さんへの憧れが強く、出来ることなら自分も何かに秀でた技能をもち、死ぬまで仕事を続けたい思っているのですが、10代や20代の頃はそういう仕事は選ばれし人がするものだと思いこんでいました。
自分がなにがしたいのか、何に興味があるのか、その辺りを探るのが大学なんだろうなと今となっては思います。
何が秀でたものを持っているわけでもなく、何かひとつに没頭し、人生をかける勇気も決断力もない私は写真をとおしてそういった憧れや尊敬のようなものを記録したい。また日々の暮らしの中にある美しさを残したいと願っているような気がします。
写真集については最初はzineを作ろう。予算があまり出せないからネット印刷にと思っていたのですが、写真をセレクト、プリントし、何度も組み直しているうちに、きちんとした写真集とよべるようなものにしたくなりました。
恩師であります タカギ トオル さんに編集をお願いし、何度も相談に乗っていただき、根気強くお付き合いくださり、とてもとても感謝しています。
印刷は校正の段階でネット印刷ではお話しながらものづくりができないと思うようになり、友人のひとみさんにご紹介いただき、京都の修美社 さんで紙質や色について相談に乗っていただき制作しました。急なお話だったにもかかわらず、初日に間に合わせて下さり、本当に感謝しております。
ですので、自分自身本番当日に刷り上がりを見る事になります。

展示については写真集には入っていないものも飾っています。

自分なりにセレクトをしてシュミレーションを重ねました。

見ていただく方にどのように届くのかとても楽しみにしています。

先月末の騒音事件(自分たちには事件か事故のようなものです。)から今日の本番まで、間に合うのか不安がたくさんありました。

体調を壊してしまい、キャンセルさせていただいたお仕事もあります。写真教室も今月はおやすみさせていただきました。

引越しもなんとか17日に終わり、先程パソコンも無事つながりました。今週から建築プレゼンテーションのお仕事と撮影も復活します。

これからどうなっていくのか不安もたくさんありますが、まずは写真展が無事開催されることを喜びたいと思います。

夫には展示のパネル貼りから準備も優先的に手伝ってもらいました。ありがとう。
二人でなんとか生活を取り戻すため頑張っています。

そんな自分へのご褒美の2週間を楽しみたいと思います。

個展は作家のためのもの。作家自身が一番楽しみたいと思います。

熱と空気 glassblowing

「1300度の炉の中でガラスが溶ける。
オレンジ色の生き物のように存在感を放つガラスを竿の先に巻き取り冷めないように一定の温度をキープしつつ、炉の中で思い描く形にしてゆく。
熱しすぎると形が崩れ、温度が低くなると割れてしまう。
「吹きガラス」と「写真」はとてもよく似ていると私は思う。
形の定まらない熱いガラスの塊をいろんな道具を用いて形にしてゆく吹きガラス。
曖昧だけれど確かに存在する空気や時間や感情というようなものをカメラという道具を使って目に見えるものとして固着させる写真。
直接手で触れることができなくて、なかなか思いどおりにはならないけれど、思うような形を作ることができたり、
どこにでもありそうでかけがえのない瞬間を写しとることができたときの喜びも、とてもよく似ている。 」